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知っておきたい「資産運用」の基礎知識

「年金だけでは安定した老後が過ごせない」と言われるようになって久しいですが、「資産運用」という言葉を聞くと、思わず尻込みしてしまうという方も多いのではないでしょうか。

その不安を解消するため、ここでは「資産運用」とは何かということからご説明していきましょう。

まず、そもそも「資産」というのは大きく分けると、固定資産と流動資産という2つの種類があります。

前者の代表は土地や建物といった不動産で、これらの運用方法でポピュラーなのが、アパートやマンションを購入して、家賃収入を得るというものです。ほかにも、所有している土地での駐車場経営や、アパート・マンションを建てて経営を行うこともこれにあたります。

一方、実態のあるものを保有している不動産と異なる現金、預金、有価証券などを流動資産と呼んでいます。世間一般で言うところの「お金を賢く運用する」というのはこちらにあたり、その方法は大まかにいうと「貯蓄型資産運用」と「投資型資産運用」の2つのタイプに分かれます。

「貯蓄型資産運用」のメリットとデメリット

「貯蓄型資産運用」とは、読んで字のごとし、お金を貯めることです。普通預金、定期預金はもちろん、国債の購入や学資保険も含まれ、最大のメリットは「元本保証」がされることです。

運用方法としては最もリスクのないスタイルですが、それにともないリターンも極めて少ないのが特徴です。普通預金にせよ、定期預金にせよ、現在の金利では利息はほとんどつかず、口座手数料をとられたらマイナスです。

さらに、貯蓄型の弱点としてはインフレが挙げられます。物価が上昇して、金銭の価値が低下するので、たとえば「100万円」という貯金は額面上変わりませんが、世の中で使用する際に購買力が下がる、という現象が起きてしまうのです。

投資初心者におススメの「投資型資産運用」

「投資型資産運用」がみなさんイメージする「投資」のことです。元本保証というローリスクがゆえ、ローリターンとなる貯蓄型と真逆で、元本保証されないというハイリスクの代わりに、高いリターンが得られる可能性があるのがこの運用の特徴です。

その代表が、企業の株式を購入する株式投資、そして投資信託でしょう。信じて託すという言葉からもわかるように、プロのファンドマネージャーに運用をお任せするというもので、多くの投資家からお金を集めて、幅広い株式を購入します。こうすることで元本割れのリスクヘッジを行っているのです。

一つの例が、その国の株価指数(平均株価)に連動したインデックスファンドです。たとえば、日経平均のインデックスファンドを購入すれば、日経平均だけに注目していればよく、個々の企業の値動きを気にする必要がないのです。

このような投資信託のスキームを応用したものが、Jリート(不動産投資信託)です。こちらも多くの投資家から集めた資金で不動産を購入して、その賃料収入を得るというものです。

一方で、金融商品だけではなく、貨幣というものに対して投資をするスタイルが「外貨預金」です。これは簡単に言うと、外国の通貨で貯金をすることです。「預金」という響きから、ローリスク・ローリターンの貯蓄型投資のイメージが近いかもしれませんが、国によっては日本より高い金利が設定されていますので利息だけでも大きな収益があるというリターンがあるのです。

ただ、大きなリターンがあるということは大きなリスクもあります。高金利の途上国などは、政情不安定で貨幣価値が下落することもあるので、注意が必要です。

「投資」というものはなんとなくわかったけれど、初心者なのでいきなり大きな額を投じるのに抵抗があるという方もいらっしゃるでしょう。

そういう方におすすめなのが「積立投資」です。これは自分が指定した投資信託などの金融商品を毎月定額で購入し続けるというものです。少額からはじめられて、積立預金のような手軽さから投資初心者に支持されています。

資産運用で失敗しないための基礎知識

さて、ここまでさまざまな資産運用の方法を紹介してきましたが、お金を運用していくうえで非常に重要なのは、運用すべき資産なのか、運用すべきではない資産なのかという見極めです。

手持ちのお金は主に3つに分けることができます。まず1つ目は、日常生活で必要なお金である「流動性資金」。2つ目は、将来的な目標のために貯蓄している「安定性資金」です。ここには子どもの進学やマイホームの購入資金などが含まれます。そして最後が、安定性資金のように目的があるわけではなく、当面使う予定がないまま貯めている「収益性資金」です。

この3つのなかで運用に回していいものは、「余裕資金」ともいうべき収益性資金のみであることは言うまでもありません。

老後の生活が不安だからといって、生活費である流動性資金や、将来設計のために貯蓄した安定性資金を切り崩して運用にあてるのは、きわめてリスキーなことなのです。

豊かな老後を送るためには、運用に回してはいけないお金をしっかりと見極めて、賢い資産運用を行っていきましょう。

■知っておきたい「不動産投資」の基礎知識はこちら
https://www.rehouse.co.jp/rehouselibrary/article/1159/

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