住まい・暮らし

都心部で人気の狭小住宅…境界線に注意して近隣トラブル回避

20180301_tatemono今、都心部では狭小住宅が大人気となっているようです。

一般的に、15坪(50平米)以下の土地に建てられた物件を狭小住宅と呼びますが、土地代の負担を軽くできて、憧れの都心部に住み、また固定資産税も抑えられるなど、いくつものメリットがあります。

その一方で狭小住宅だからこそのトラブルもあるのでご注意ください。なかでも、最もトラブルにつながりやすいのが境界線の問題でしょう。

知らない方が多いかもしれませんが、隣家との境界線からの距離が決まっている地域があります。だいたい境界線から50cm程度離すことが多いようです。ただし、これは民法で定められているもので、慣習に従えば必ずしもこの通りではありません。

とはいえ、それは近隣の了承があってのこと。勝手に建てれば、トラブル発生につながる恐れがあります。隣家までの距離が50cmを切るような場合には、建築工事を開始するまでには隣家の承諾を必ずとっておきたいところです。

それから、近隣とのトラブルは地方に比べて都心部の方が多いといわれます。その原因をあらかじめリサーチしておいて、対策を考えれば、トラブル発生の危険性はグンと減少するはずです。ぜひ、以下の問題を意識しながらの土地探しをオススメします。

隣の敷地や道路にはみ出してしまう、窓やドアの“越境問題”に注意

まず、隣家との距離が狭い都心部の住宅では、換気扇やガスの給湯器、エコキュートのヒートポンプやエアコンの室外機などの「排気」に配慮が必要です。

お隣の窓や換気扇はどこにあるのか…などを意識して家を設計することがトラブル回避の一歩でしょう。とくに、ガス給湯器はかなりの高熱が排出され、境界のフェンスが歪むという例も報告されています。

また、エアコンやエコキュートの室外機は音も出ますので、お隣の寝室近くに設置してしまえば、騒音トラブルにも発展しかねませんので注意が必要です。

それから、気をつけてほしいのが、窓やドアの“越境問題”です。狭小住宅では、窓やドアを開けた時、隣の敷地や道路にはみ出してしまうケースがあります。

はみ出した側は気にしなくても、はみ出された側は気になるものです。デザインを優先して、境界問題を気にせず窓やドアを配置してある物件もあるので、事前にチェックするのがいいでしょう。

また、隣家と同じ場所に窓があると、家の中が丸見えになる可能性もあります。たとえば曇りガラスを使うなど、対策が必要となりますので、このような観点からも、窓の位置は設計士ときちんと打ち合わせしておきしましょう。

さらに、隣人との距離が近い都心部では、騒音問題も深刻です。自分では音を出していないと思っても、隣家には「うるさい」と思われることも少なくありません。

建築後でも防音対策を施せますが、建築段階から防音対策を行っておく方が経済的で、高い効果が期待できます。できれば建築段階から防音対策に取り組みたいところです。

以上のような注意点を踏まえて、トラブルを回避できれば、都心部での狭小住宅ライフをより快適に過ごせるのではないでしょうか。

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